GWは両親が住む金沢へ行ってきました。
目的はお墓参り。
急に妹と父の会話から、
「そういえば鈴木大拙の施設、あるよね」
「21世紀美術館のまあまあ近くやぞ」
などと静かに盛り上がっていたが、
全く誰だか知らなかった私。
「禅を世界に広めた哲学者やで」
ええーーー!!
そんなすごい人が金沢の人なの!?
ということで、行ってみることにしました。
行ってびっくり!
まず、建物格好よすぎ!
世界的に有名な谷口吉生さん(この方も金沢に縁あり)の建築だそうで
これです↓
彩(妹)が言うのには、
「すごい人が創るとな、天井と柱の角がきれいに、ピシッと収まってるねん」
だそうで、
「ほら、こことか」
と、私に分かりやすく角を指差し教えてくれました。
全てのラインが計算されきれいに収まっている、と理解しました。
そして、鈴木大拙(1870-1966)さん。
この方が語られた話はとても面白いもので
例えば、
西洋と東洋をあえて分けて説明し
西洋では分別の上に「哲学」殿を建てようとするが、東洋では「哲学」がすなわち生活なのだ、
ということ。
要するに、日本において「庭をつくる」にしても、「お茶をたてること」も、「床の間にかけるもの」も、なに事をするときも
物質的向上ではなく、霊性的方面(心が休まるように、とか、品性の高まるように)から離れないように
生活全てにおいて『考えて進む』、
「無意識の感覚が心のはたらきのすべての奥にひそんでいる」
のが東洋の心だということ。
例えばこういうこと↓
そして、こういうこと↓
と理解しました。