薬局をやっていると色々な方がやってきて驚かされることがある。
『あの〜今度アメリカに帰省するんですけど酔い止めに抗ヒスタミン薬頂けますか?』とある人
『あの〜私アモキシシリンにアレルギーがあるんですよ』とある人
この2人に共通のことは何でしょう??
答えは二人とも海外で生活をしていた人ということです。
ちなみに、抗ヒスタミンとは鼻炎やアレルギーの薬の薬効名で、副作用の眠気を利用して酔い止めによく使われている。またアモキシシリンは薬の成分名で私たち医療従事者がよく使う言葉である。
そもそも医薬品の薬理や効能を知らずに購入したり服用しているのは世界中を見ても日本だけじゃないだろうか?
『あの〜○○さんがコマーシャルをやってる薬あります?』となることが多い所以もこのことからだろうか。
医療用医薬品(お医者さんからもらう薬)にしても明かに適正な情報不足があり、薬剤師がDrの処方意図を適切に患者に伝えきれているか?また薬剤の適正な注意点や副作用情報を正しく伝えているか?と言われるとまだまだだと思う。
下の写真はアメリカでの医療医薬品の薬剤情報の紙だが、やはり薬剤の情報はかなり詳しく書かれているなあと感じた。
今後は日本でも今以上に情報は開示される方向だとは思うが、患者に対して必要な情報と、誤解を招きかねなくあえて文章化しない方が良い情報など、薬の専門家として良い咀嚼感を持ち、患者側に立った情報提供が大切だなあと思う。
そう!適正な咀嚼感のある情報だよね!