前回、理系の『センス』の話をしたと思いますが、この『センス』って奥深いですよね。
どうやってセンスは作られるのか?先天的なのか後天的なのか?どうやったら磨かれるのか?という事を考えてしまうからです。
勉強のことで言えば、私自身が完璧な『センス』を持っていたわけではなくて、劣等感は常にあったと思います。
だから少しでもその『センス』をバージョンアップするためにどうすればいいかをずっと考え、自分の立ち位置(役割)はどこなのかを考え、反復反復して勉強していたような気がします。
薬剤師においても処方解析や服薬指導なんかは『センス』が非常に必要となります。
処方せんを見てどんな患者でどんな疾患か?医師は何故この薬剤を選んだのか?医師が何を言いたいのか?これらを見極めるには基礎的な医学薬学知識はもちろん必要ですが、もう一つ、説明出来ない『センス』も必要なんですよね。
これは生まれ持ったものもありますが、目的や結果を意識してどれだけの数(臨床)にあたったか?によって作られていくと思いますし、もともとセンスが無くてもそれはそれで、自分の役割を全うするプロになればいいわけで、その目的意識を持つ事が『センス』を持つ事になるし、逆に言えば、目的意識を持たずに10年やっても全く『センス』を持たない薬剤師にしかならないということですよね。
薬剤師はもっと『センス』を磨かなくちゃね!