アメリカでの新生活(あらたな町への引っ越し)

先月の末にフロリダ州のジャクソンビルへと引っ越してきました。自動車を運転して、およそ1500kmの道を3日間かけて来ました。こちらの高速道路は日本と比べて直線が多く、これほどの距離を短期間に走ったのは初めてでしたが、比較的ラクに運転できたのではなかったかと思います。結構スピードを出してしまう方なので、途中一度警察に呼び止められてしまいましたが、国際免許証だったために見逃してもらえました。自動車を運転して警察に止められたのは日本でもなかったので、結構動揺してしまいました。それからはスピードを抑えて走ることにしました。

途中、ナッシュビルついでアトランタで宿泊しました。ナッシュビルは音楽の町で、エルビスプレスリーもここからスターダムへと駆け上ったという町でした。

アトランタはかなり日本人がいるとのことで日本人が経営する日本食を扱ったスーパーがあり、寄ってみました。日本の食品がかなり充実しており、また驚いたことに日本の書籍も充実し、さらに日本の最近のテレビ番組や映画を録画したDVDまで販売レンタルされており、ここは日本なのかという錯覚にとらわれてしまいました。やはり大都市はいいなと実感しました。ただお店で働かれているおじさんが憔悴している印象を受けました。きっと、近頃かなりの円高で経営が大変なのだろうと思いました。為替変動の影響を実感します。またコカコーラの本社があるこの町では、それに因みコカコーラ博物館が観光スポットとして有名なので寄ることにしました。

僕自身も実は?コーラが好きで、日本にいる時から毎日飲んでいます(カロリーオフですが。。。)。日本でも最近コーラが安く売られているなと思っていましたが、アメリカはさらにコーラが安く、嬉しいです。博物館の印象としては、良く言えばコーラがいかに我々の世界に欠かせないものかを子供達に分かりやすく説明してくれるところ、悪く言えばコーラを頂点とした宗教を教えようとしているところ、といったものでした。

ジャクソンビルに着いてからは、家の片付け、研究室の片付け、また研究所のオリエンテーションなどで忙しい毎日でしたが、ようやく落ち着きつつあります。今のアパートを紹介します。こちらでは平均的なアパートですが、プール、スパ、フィットネス、小さなシアターなどがついており、家は大きな池を取り囲んだように並んでいます。余談ですが、池はこの町の至るところにあります。ここら一帯は湿地帯であることに因るそうです。気になるのはこのアパートの前の池にも「ワニ注意」という看板が立てられていることです。それはそうと、家の部屋も広く結構快適に過ごしています。

肝心の働いている研究所の方はといいますと、こんな感じです。

研究所としては少し小さいのではと思いますが、病院と併設された研究所で、昼の食事は病院内の食堂に行って食事します。ここの職員食堂は安いので重宝します。この病院については、アメリカの病院の中でも比較的有名なところではないかと思うので、また紹介していきたいと思います。

アメリカでの新生活(3ヶ月間お世話になった町との別れに)

前回もご紹介した通り、先週がこの町とのお別れになったので、最後にこの町の名所を観光することにしました。まずゲータウェイアーチに行きました。このアーチは西部開拓のはじまりを記念して作られたモニュメントだそうです。以前に紹介した研究室から見える風景の写真にはこのゲータウェイアーチが入っています。やはり近づくにつれてその大きさが実感できます。

真下から見るとこんな感じです。ちょっと吸い込まれそうな感じです。

またこのアーチは登ることができます。トラムと呼ばれる小さなエレベーターに乗って上に行きました。上からみるとこんな感じです。きっと大学も遠くに見えていることでしょう。それにしても山一つ見えず地平線しか見えないこの風景にはアメリカの広大な平原を感じることができました。

それともう一つ、近くの大聖堂に行ってきました。実は、この大聖堂は住んでいる家のすぐ裏にあり、窓からもこのように建物の頭を見ることができます。

去年、はじめてこの町を訪問した時に、雨の降る夜でしたが、たまたまこの横を通ったときに見たこの教会の威圧的ともとれる荘厳な感じは忘れることができませんでした。こちらに住み始めてからぜひ行ってみたいと思っていはいましたが、日常の忙しさにその存在を忘れていました。外から見るとこんな感じです。

玄関(玄関というのか分かりませんが。。)はこんな感じです。モザイク画が非常にきれいです。

そして内部がこんな感じでした。とてもその空間の広さに驚くとともに、天井に張り巡らされたモザイク画とキリストを始めとした彫刻はとても美しく、ただただびっくりといった感じでした。僕自身は無信教に近い立場と自分では思っていますが、いろいろな意味でのキリスト教の大きさを感じることができました。

あとインディアンの生活とかにも興味があるので、ちょっと引っ越しの道すがら有名な遺跡に寄ることにしました。カホキア遺跡と呼ばれている古墳で、世界遺産にも登録されております。世界遺産といっても大々的な宣伝はされておらず(これに限らず、アメリカにある世界遺産の多くについて、アメリカ人は世界遺産とは思っていないらしいですが。。)、道ばたにカホキア遺跡と書かれた看板と最近建てられたような紹介所があるだけで、町の隣りにひっそりたたずんでいるなにか小さな丘といっても言いような山があるだけでした。これは日本でいうような仁徳天皇陵を近くでみる(見に行ったことはないのですが。。)のと同じことなのかなと思いました。アメリカ人はインディアンの歴史も一応大切にしているみたいです。そういえばこのまえリンゴ狩りに行ったときの帰りにインディアンの格好をしてその生活をできるだけ維持していると言う人たちに出会いました。白人の方達も多く、今回の例に限らずアメリカにはいろいろな考え方の人がいるようです。

そして先週末についにジャクソンビルに到着しました。また報告していきます。