アメリカでの新生活(2)

こちらに来てから驚いた事としてはやはり何にしても大きさが一回り大きいということでしょうか。。。今住んでいるアパートの部屋にしてもstudioと呼ばれる一人用の部屋であるにも関わらず二人でも悠々暮らすことができます(うわさによると中国人の3世代家族が同じサイズの部屋に住んでいることもあるようです)。道路の幅も大きく自動車の運転がしやすいです。またスーパーで買う食品やカフェテリア(食堂の意味だと思います)ででてくる食べ物の大きさも大抵大きいです。少ない、足りないと思うことはほぼ皆無です。ハンバーガーのお肉もマックのクウォーターパウンダーくらいの大きさが普通だと思います。飲み物のサイズも大きく、スタバの飲み物もtallサイズから始まるようです(smallがありません)。スーパーでは牛、豚、鶏肉が1kg(ポンド表記ですが)とかそれ以上で売られるのが普通のようです。アメリカに来る日本人は太るというのもうなずけます。アメリカに来る日本人が身の回りの物が一回り大きいと感じるのであれば、逆に日本に来るアメリカ人は一回り小さいと感じていることでしょう。体の大きいアメリカ人にとって日本は生活しづらいのかもしれません。

物価も中小規模の都市であるせいか、思ったほどに高くなく日本より安く済ませていると思うことが多いです。今現在円高なのも日本で輸出業を営んでいる方々には大変申し訳ないですが、僕には正直ラッキーです。日本のお金が1.2倍になるのと0.8倍になるのでは大分生活感が違います。

それとこちらで生まれて初めて自動車を購入しました。やはりこちらは自動車社会で自転車に乗っている人がほとんどいないほど(とは行っても僕自身普段は、日本人から買った中古の自転車を使って大学に通っていますが)、日常生活を営む上で非常に便利であるとのことで購入することにしました。こちらでは自動車は財産の一部であるとの考え方が日本より強く、中古車も比較的高い値段で取引されており、数年間乗っても値段があまり下がりません。また日本車は故障が少なく優れているらしく、中古車でも比較的高い値段で取引されるそうです。僕自身も故障が少ない日本車はいいかなと思いました。そういった理由から、比較的新しく、走行距離もそれほど多くない日本車を探した末に、条件に見合い値段もそれほどは高くないMazdaの車を購入することにしました。ちょっと見た目は走り屋のような車なので、好き嫌いもあるかもしれませんが、運転するなら多少なりとも気分よく走った方がいいかなと思いこの車を購入することにしました。乗り心地はとても快適です。実際の自動車としての性能は普通のセダン車と変わらないので格好を楽しむといったものでしょうか。。

ペーパードライバーの私に、これから果たして車をぶつけず、事故を起こさずに値段をできるだけ維持することができるのか?結構プレッシャーを感じながら運転しています。

実はこちらに来てから日本人の方にかなりお世話になっております。同じ研究室にいる日本人Kさんにはアパートが見つかるまで家に泊めてもらったり、またアパート探しを一緒に手伝ってもらったりと特に始めの生活のセットアップからいろいろお世話になっています。またたまたま同じ大学にいる、以前同じ研究室の先輩であったYさん、Sさんにも自動車の購入や日常生活の疑問等、手伝ってもらったり、教えてもらったりしています。このことはまた今後も折に触れていくと思います。

毎年行われている日本人祭というのが近くの植物公園(botanical garden)であり、Yさんが誘ってくれたので行ってきました。日本人のおじいさんが日本の伝統芸をしたり、外国人力士が相撲をしたり、現地の人が姉妹市である諏訪市が監修している太鼓鳴らしを披露したり、日本人が習字や伝統的な遊びを現地の子供に教えたり、またみんなで盆踊りをしたりと、予想していたより規模の大きいお祭りでびっくりしました。今回は日本を去って間もないので、それほど懐かしさは感じませんでしたが、外国人からみた日本というものを意識することができました。

アメリカでの新生活

アメリカでの新生活を開始してからはや1ヶ月が経とうとしています。

こちらに来てからいろいろありました。

まずはじめに住むアパートを見つけることにしました。こちらの新学期は9月スタートなのでちょうど行ったのはアパートが埋まってくる時期だったので、探すのに苦労しましたが、最終的にちょうど今の自分の状況、希望に見合ったアパートを見つけることができました。まずまたすぐに別の州に引っ越す予定なので短期契約できるところであること、つぎに週末や夜でも気軽に職場に行けるような位置にあること、そしてお金もそんなにないので家賃も安いところが主な条件、希望でしたが、見つけたアパートはこれを比較的満たすものでした。ただちょっと外見が古めかしく(立派な外見ではあるのですが、実際に1920年代に建てられたものと聞きました)、内装も設備もホーンテッドマンションを彷彿とさせるようなものなので最初は戸惑っていましたが、大屋さんもとても親しみやすいおばさんであったりと、しだいに慣れ、快適に過ごすことができるようになりました(写真)。住めば都ということでしょうか。。

ただ、トイレの水が流れっぱなしになったり、台所の排水溝が詰まりそうになったり、ゴキブリやコオロギが出たりと問題も見つかっているので、これらの課題も一つずつ解決していっているところです。

それから、こちらで銀行口座を作ったり、社会保障番号を手に入れたりといった事をしていきました。

職場でこの1ヶ月間にあった特に手続き関係のこととしては、外国人として登録を兼ねたオリエンテーションがあったり、また僕の身分はポスドクと呼ばれる研究員なので、そのための手続きや給料支払いの登録があったり、研究するさいの心得ておくべき事項の講習(安全講習や危険物取り扱い講習、倫理講習、プライバシーに関する講習など)があったりといろいろな手続きがありました。これらのことから感じたのは、僕が外国人としての立場に立つのが初めてのせいなのかもしれませんが、アメリカは日本以上に、事務手続きという仕組みがしっかりしていて、かなり煩雑な手続きではあるものの(というかたくさんの決めごとを作っている)、それをまた人に楽にこなさせることができるようする枠組みを作っているということを感じました。つまりフレームワークがしっかりしているというのではないかと思います。例えば、受けた講習にしてもほとんどインターネットで済ませるもので、最後に行われるテストの点数がそのまま研究室の記録として大学に管理される(必要時には政府や役所に届けられる)ようになっているなどもアメリカ的なやり方なのかなと感じています。

また他にもさすがだなと感心するのは研究所の建て方で、日本と異なり、研究室間に敷居がなく隣同士を自由に行き来ができたり(当然セキュリティーは別にありますが)、また建物間もつながっていて、天気の悪い日でもらくに隣の建物に行けたり、また建物の数もかなり多くしかもしっかりしていてきれいだったりと、(私立のせいもあるのかもしれませんが)日本とはお金の掛け方が違うのかなという感じがしています。ちなみに僕のいる研究室がある建物はこんなとこです。

また研究室の窓からの眺めはこんな感じです。5階ですが結構見晴らしがいいです。観光名所も見えます(探してみてください)。

ちょっととりとめなくなってきてしまいました。

いろいろ思うこと感じることはまだまだありますが、また次回以降ということで。。

先週とうとう車を購入したので、それについてもまた触れたいと思います。